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Mavic 2 ProをATTIモードで使用する方法 備忘録

Mavic 2 Proは任意でATTIモードにできない

DJIのMavicシリーズの難点はATTIモードに任意に切り替えられないこと。DJIは安全のためということで任意では切り替えできないようにしているらしい。DJIのドローンはGPSを使ってとても安定した制御を行うことができる、というのがここまでシェアを大きくした理由の一つだとは思う。しかしドローンを飛ばす場所は必ずしもGPSを安定して利用できる場所とは限らないのである。

MavicシリーズにもATTIモードは存在するのだけど、Phantomシリーズのようにスイッチで任意のタイミングで切り替えることはできない。GPSが使えない場合に自動的に切り替わるだけである。つまり、MavicシリーズにもATTIモードが存在はしている。通常の状態では任意で切り替えることができないというだけ。

プロポのモード切替スイッチのマッピングを変更する

Mavic 2 Proのプロポにはモード切替スイッチが存在している。切替られるモードはSモード、Pモード、Tモード。これを変更していずれかのモードにするところをATTIモードにしてしまう。というのがこの改造の概要だ。

どういうことかというと、プロポでSモードに切り替えたときに通常ならSモードになるところをATTIモードになるようにするということ。

必要なもの

 

 

 

  1. DJI Assistant 2のインストールフォルダにあるAppFilesフォルダを開く
  2. 「main.js」をテキストエディタで開く 秀丸エディタを使用する
  3. 「DevTools」という文字列で検索
  4. 「// mainWindow.webContents.openDevTools()」という行の頭の「// 」を削除(/の後の半角スペース1つも消す)コメントアウトの削除
  5. main.jsを保存
  6. DJI Assistant 2を起動
  7. Mavic 2 ProでATTIモードログイン後、画面右のツリーから「Local Strage」をクリック→「file://」をクリック



    ここまでが、djiassistantの設定の変更になります。
    一度設定すれば何度でも同じ状態でアプリを開くことができます。



    Mavic 2 ProでATTIモード

    右側に「Debug」という項目があるのでその右側の数字を「0」から「1」に変更

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ここまでが、djiassistantの設定の変更になります。
一度設定すれば何度でも同じ状態でアプリを開くことができます。

 

この先は、機体を接続しての作業になる。

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  1. 左側をスクロールさせると「パラメーター」という項目があるのでクリック
  2. 「fswitch」という文字列でフィルタリング
  3. 「fswitch_selection_config_control_control_mode[0]」~「mode[2]」が表示される
  4. mode[0] はTモード、mode[1]はSモード、mode[2]はPモードのスイッチの場所に対応Valueの値はTが「12」、Sが「8」、Pが「7」
  5. ATTIモードにしたいスイッチの場所のValueの値を「3」(半角)に変更する(Enterを押せば確定されてMavic 2 Proで保存もされる)
  6. DJI Assistant 2を終了
  7. Mavic 2 Proの電源を切る

ファームウェアのアップデートについて

改造をしていてもファームウェアのアップデートは行えるし、ファームウェアのアップデートを行っても今回の改造は使える。ただし、ドローン本体のアップデートを行うと機体にセットしてあるパラメータが初期化されることがあるため、再度DJI Assistant 2を使って書き換えてあげる必要がある。

V01.00.0100からV01.00.0200へアップデートで確認。

注意点

  • パラメーター書き換え以外でDJI Assistant 2 Ver1.1.2を使わないこと
  • 他のパラメーターを理解せずに変更しないこと
  • 電源を入れるときはプロポのスイッチはATTIに割り振った部分以外にしておくこと
  • ATTIモードを使うときはドローンの挙動に気を付けて操作すること(S、P、Tと比較して難しい)
  • おそらく保証はきかなくなるので納得した上で改造すること

まとめ

国交省許可申請を初めて行う場合に航空局の標準マニュアルを使用する人は多いと思う。このマニュアル内で申請を行う人間はATTIモードで起債された内容の操作がスムーズに行えないといけないことになっている。僕はこの操縦訓練で必要だったのでこの改造を行ってATTIモードに意図的に変更できるようにした。実際に操縦する機体のATTIモードに慣れておくという意味でも改造してよかったと思っている。

また実際に飛行させる場合にも、GPSが使えない場所で飛行させる必要が出てくるだろう。こんなときにGPSがつかめなくて突然ATTIモードになったりするよりは、意図的にATTIモードに変更し飛行させた方が、安全性も高いだろう。

安全のために意図的に切り替えができないようにされているMavic 2 ProのATTIモードなので、通常はS、P、Tモードで飛行させるのがベストだ。どうしてもATTIモードが必要というのでないならば、この記事の改造は行わず、通常の状態で使う方がいい。

メーカーが切替スイッチでATTIモードを選べないようにしているのは理由があるからなので通常の状態で使うのが一番いいのは確かなはずだ。改造するかしないかよく考えてから決めてほしい。